米AOLは各種ネットサービスを無料化し、広告事業を強化していくと発表
噂に上っていたAOLの無料化がついに発表された。
メールなどのサービスを他社のブロードバンドユーザーに解放し、自らはオンライン広告を中心とした事業を基盤として行くという。ユーザーに電子メール、ストレージ、検索などのサービスを提供して、ポータルサイト(AOL.com)へのトラフィックを確保することで広告収入の増大を計るのだろう。
インターネット普及以前のAOLは独自のネットワークであったが、時代とともに以下のような変化を迫られたと思う。
1.クローズドなAOLだけのサービス(有料)
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2.インターネットにもつながるサービス(有料)
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3.インターネットの中の一つのサービス(無料)
これまでは、2.のサービスを行っていたわけだが、今後は3.の形態へと移行して行く事になる。
最初の1.の時代に多数のユーザーを獲得し、その勢いのまま2.の形態へと移り、タイムワーナーと合併し、巨大メディア企業を目指したわけだがうまくは行かなかった。
ワーナーとの合併失敗の理由はいくつもあると思うが、AOLと言うサービスの位置づけが微妙になって来た時期と重なっていた事も一つかもしれない。ちょうどナローバンドからブロードバンドへ急速に変わって行く時期であり、専用ソフトで接続しクローズドなサービスを利用していたユーザーが一気にインターネットの波にさらわれてしまった。そうなれば、専用ソフトで専用のサービスを提供する利点も薄れてしまう。だが、AOLは専用ソフトを持ち続け、一方でインターネットへの接続も行うと言う中途半端な位置に立ってしまったように思う。専用ソフトがすべて悪いとは思わない。ただ、取り巻く環境の進化のほうが遥かに早かったのは確かだろう。
現在は会員数の減少が続いていると言われるAOLだが、それでもまだ膨大な会員を抱えているわけで、今回の無料化はその減少に歯止めをかけ、広告モデルの事業形態に切り替える為の賭けともいえる。
今がその賭けの好機なのかは分からない。ただ、このまま手を打たずにもいられないのが実情なのだろうか。
もし、タイムワーナーとの合併時にその賭けに出ていたら今頃はもっと違う結末があったのかもしれない・・・。